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童貞以上に大変!? “高齢処女”マンガが増えている
 近年、妙齢の処女が増えていることはご存じだろうか。2010年に行われた厚生労働省の調査によると、30代未婚女性のうち4人に1人が処女だというのだ。昔は「結婚するなら処女がいい」と言われていたのに、最近ではむしろ「重い」「面倒くさい」と敬遠され、いつまでたっても処女のままだと「性格に問題があるのでは」「理想が高すぎる」「潔癖」なんて言われてしまう。『電車男』(中野独人/新潮社)のヒットなどで童貞はネタにすることもできるようになってきたが、処女はまだネタにできるほど振り切れてはいなかったのだ。

 しかし、最近は彼氏や友人にさえ打ち明けづらかった“処女”をネタにした作品が増加。自分が処女であることを赤裸々に語った『いい年して処女なの隠して生活してます。』(野島キウイ、マリリン満月/インフォレスト)や『30才、処女なのにエロ漫画描いてます。』(森田ゆき/メディアファクトリー) といったエッセイ、さらには『きょうは会社休みます。』(藤村真理/集英社)や『海月姫』(東村アキコ/講談社)、『ヤらみそ~ヤらずに三十路はだめですか?~』(ながえ直/小学館)や『エア彼』(大久保ヒロミ/講談社)といった少女マンガにまでアラサー処女の主人公が登場。リアルなアラサー処女たちの思いを代弁しているのだ。

 たとえば、彼氏いない歴=年齢で、処女のまま33歳の誕生日を迎え、女友達からも「脱☆彼氏いない歴33年 今年こそはなんとかするよーに。」と言われてしまう『きょうは会社休みます。』の主人公・花笑。誕生日に酔っ払って関係を持ってしまった相手と付き合うことになるのだが、その年まで男性と交際したことがなかったので、元カノの存在に嫉妬したり、相手に気を遣いすぎて空回ったりと、まるで中学生のように不器用な恋愛を繰り広げる。

 また、『海月姫』には、共同アパートで生活する“尼~ず”が登場するのだが、全員がオタク女子。「男を必要としない人生」を送ることをモットーとし、自分の趣味に没頭していたので、恋愛に縁がないままその年まで来てしまった。「オシャレ女子は天敵」という考え方なんて、童貞オタクの「イケメン死ね」と全く同じ構造だ。

 さらに、『ヤらみそ~ヤらずに三十路はだめですか?~』では、「ヤらみそ」なんて恥ずかしいと思ったOLのめぐみが、「今日最後に一緒にいた男性とヤる」と決断したり、女子校育ちで童顔巨乳のさえは、子供扱いされてばかりで一度だけ付き合った相手にも「やっぱそういう対象には見れない」と言われてしまったり……。

 同じく、見た目のせいで29歳になっても処女のままなのは『エア彼』のリア。彼女はハーフでスタイルも良く、誰もが羨むような美人なのに自分に自信がない。おまけに周りからは勝手に誤解されて「高飛車女」と言われ、脳内で作り上げた“エア彼”に慰めてもらう毎日を送っている。自分ではどうにもできない見た目や周りからの印象のせいで相手が遠のいていく人は、いったいどうすればいいのだろうか?

 処女は童貞のように風俗で簡単に捨てることもできないし、ネタにもしづらい。周囲と比べて焦りが募り、端から見れば必要以上に臆病になってしまうのもムリのない話だ。それでも、処女である“ありのままの自分”を受け入れてくれる相手はきっと見つかるはずと信じて、自分のタイミングを待ってみるのもいい。増加する高齢処女マンガは、そんなふうに勇気づけてくれる存在かもしれない。

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