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性欲はいつまで続く?
体の衰えとともに変化を感じる性欲は、思春期から更年期まで長い間つきあっていかなくてはならない本能で、何かと悩みのタネになりがちだ。官能小説の巨匠・団鬼六氏は、自著『快楽なくして何が人生』(幻冬舎新書 )において「死ぬまで酒と煙草、それに女はやめない」と語っているが、実際にはやめざるをえない状態になるのではないだろうか。打ち止めは赤い玉が出るまで…なんて話はさておき、医学的に「性欲はいつまで続くのか」を専門家に聞いてみた。

 「男性の性欲の源は、おもに精巣から分泌される男性ホルモン。性欲のピークは、男性は10代後半から20代前半ですね。女性の場合も副腎から少量の男性ホルモンが分泌されており、そのピークは30代後半。加齢で女性ホルモンが減り、相対的に男性ホルモンの働きが強くなってくるからです。ピークに男女差はあるものの、分泌される男性ホルモンの量というのはさほど変化しませんから、特に男性の場合、体力は衰えても性欲そのものはなくならないでしょう。

 現に80代の男性の4割がセックスをしているという統計もあります。女性は40代後半頃~50代に迎える閉経とともに、粘膜が萎縮したり濡れにくくなったりするため、快感を得づらくなり、セックスへの興味が薄れる傾向はあります」(らら女性総合クリニック・松村圭子院長)

 ちなみに女性が生理前に欲情しがちだといわれるのは、女性ホルモンの分泌リズムにより、生理前は女性ホルモンが減少して男性ホルモンが優位になるからだそう。なるほど、わが身を振り返っても妙に納得…。ところで、男性のほうが性欲が強いというイメージがあるのだか、それはなぜ?

 「性欲は、脳の視床下部にある性欲中枢も関わっているためです。男性のほうが性欲が強いのは、性的二型核という神経細胞の大きさが女性の約2倍あるからだといわれています。ところが現代の働く男性、特に30~40代は仕事のストレスから自律神経が乱れがちで視床下部に影響が及び、自律神経やホルモンバランスが乱れて性欲が減退するケースも少なくありません。また、生活習慣病的な血管の疾患からくるED(勃起不全)も多いようですね」

 つまり性欲は、体の機能が若々しく働いている健康のバロメーターでもあるといえるのだ。なにしろ「死ぬまでなくならない」という医師のお墨付きなのだから、中高年で性欲旺盛でも「いい歳して…」と非難されるいわれはなく、逆に性欲が沸かない場合は「興味が薄れたせい・歳のせい」とあきらめず、健康チェックも含めて積極的にアレコレ試してみてもいいのかもしれない。
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